【キャリアアップ】創造力を引き出すデザイン思考力

キャリア

キャリアアップと創造力は密接に関連しており、創造力はキャリアアップにおいて重要なスキルとなります。そして、創造力(クリエイティビティ)を引き出すには、デザインシンキング(デザイン思考)の力が有効と言われています。
今回は、キャリアアップと創造力の関係、創造力を引き出すデザインシンキング(デザイン思考)の力、デザインシンキングとはなにか、について整理します。

キャリアアップと創造力の関係について

キャリアアップと創造力は密接に関連しており、創造力はキャリアアップにおいて重要な要素となります。以下に、この関係について詳しく説明します。

  1. 新しいアイデアやアプローチの提案:
    • 創造力は新しいアイデアやアプローチを生み出す能力を指します。キャリアアップにおいては、従来の方法や枠組みにとらわれず、新しいアイデアや戦略を考えることが重要です。創造的な発想は、新しいプロジェクトや役職への挑戦において有益です。
  2. 問題解決能力の向上:
    • 創造力は問題解決能力を向上させます。キャリアアップのプロセスで発生する課題や障害に対して、創造的な思考を活用することで効果的な解決策を見つけやすくなります。
  3. 自己表現と自己理解:
    • 創造力は自己表現の手段となり、自分自身の強みや興味を発見する助けとなります。キャリアアップにおいては、自分の価値観やスキルセットを理解し、それを活かした職務やプロジェクトを選択することが重要です。
  4. 変化への適応力:
    • 創造力は柔軟性と適応力を促進します。現代の職場は急速に変化しており、新しい技術や業界の動向に対応するためには創造力が不可欠です。キャリアアップにおいては、変化に対してオープンで柔軟な姿勢が成功につながります。
  5. コミュニケーションスキル向上:
    • 創造的なアイデアを他者に伝える能力は、コミュニケーションスキルを向上させます。キャリアアップにおいては、他のチームメンバーや上司との効果的なコミュニケーションが重要であり、創造力がそのプロセスをサポートします。
  6. イノベーションと競争力:
    • 創造力はイノベーションの源泉であり、競争力を高める要素となります。新しいアイデアやプロセスを導入することで、組織や個人のキャリアにおいて差別化を図り、競争力を維持・向上させることができます。

総じて、創造力はキャリアアップにおいて柔軟性、イノベーション、問題解決能力などを向上させ、変化に対応し成長する上で重要な要素です。個人が自身の創造力を開発し、その力を活かして新たなキャリアの機会を見つけることが、持続的なキャリアアップに繋がります。

創造力引き出すデザインシンキングの力

デザイン思考は、創造力を引き出し、問題解決やイノベーションのプロセスを通じて新しいアイデアを生み出すのに役立つアプローチです。以下に、デザイン思考が創造力を引き出すのにどのように力を発揮するかを詳しく説明します。

  1. 共感と観察:
    • デザイン思考の最初のステップである共感は、他者の視点を理解することを奨励します。これにより、従来の思考枠を超えて新しいアイデアが生まれやすくなります。
    • ユーザーのニーズや課題に敏感になることで、そこからインスピレーションを得ることができ、異なる視点から問題にアプローチすることができます。
  2. アイデア出し:
    • デザイン思考のアイデア出しフェーズでは、多様なアイデアを自由に出し合い、クリエイティブなプロセスを通じて新しい発想を生み出します。
    • 伝統的な思考パターンを打破し、異なるバックグラウンドや専門知識を持つチームメンバーを巻き込むことで、多様性から生まれるシナジーが創造性を引き出します。
  3. プロトタイピング(試作):
    • プロトタイピングはアイデアを具体的な形に落とし込む過程であり、実際に試すことで新しいアイデアの有効性や改善点を発見します。
    • このプロセスは、創造的なアイデアが実際の形になることで、より具体的で実践的な形で創造性を引き出します。
  4. 柔軟な思考:
    • デザイン思考は従来の「正しい」や「間違い」にとらわれない柔軟な思考を奨励します。これにより、従来の規則に縛られずにアイデアを追求することが可能です。
    • 失敗を学びと捉え、試行錯誤を通じて新しいアプローチやアイデアに挑戦することができるため、創造性が育まれます。
  5. ユーザーセンタードアプローチ:
    • デザイン思考は常にユーザーセンタードなアプローチを重視します。ユーザーとの密接な連携により、リアルなニーズに応える解決策が生まれ、創造性が発揮されます。

      ユーザーセンタードとは:例えば、ユーザーセンタードデザイン(User-centered Design)の場合、デザイナー・関連開発者がどうデザインするかを決めるのではなく、ユーザーがどのように製品やサービスを使うかによって、どうデザインするかを決めることです。つまりユーザーの視点に立って という意味です。

デザイン思考は創造的なプロセスを通じて新しいアイデアを生み出すだけでなく、従来の視点を打破し柔軟な思考を促進します。これにより、組織や個人が革新的で効果的なソリューションを見つけ、創造性を最大限に引き出すことが可能となります。

デザインシンキング(デジタル思考)とは

デザイン思考(Design Thinking)は、問題解決やイノベーションのためのアプローチや方法論の一つです。通常、製品やサービスの設計に関連していると考えられがちですが、実際には多岐にわたる領域で利用されています。デザイン思考は、ユーザーセンタードなアプローチを強調し、従来の問題解決手法とは異なる視点から課題にアプローチします。

以下は、デザイン思考の主要な特徴やステップです。

  1. 共感(Empathize):
    問題の本質を理解するために、利害関係者やユーザーとの対話や観察を通じて深く洞察を得ます。ユーザーのニーズや課題を理解することが重要です。
  2. 問題の定義(Define):
    共感段階で得た情報をもとに、具体的な問題や課題を定義します。問題がはっきりしていない場合は、これを明確にし、アプローチを具体化します。
  3. アイデア出し(Ideate):
    多様な視点からアイデアを出し、新しい視点や解決策を見つけるプロセスです。クリエイティブな方法で発散し、異なるアプローチを模索します。
  4. プロトタイピング(Prototype):
    アイデアを具体的な形に落とし込むために、プロトタイプを作成します。これにより、アイデアの実現可能性や有効性を早い段階で評価できます。
  5. テスト(Test):
    作成したプロトタイプをユーザーやステークホルダー(関係者)に実際に試してもらい、フィードバックを収集します。このフィードバックをもとに修正し、さらなる改善を行います。

デザイン思考は、柔軟性、創造性、共感力を重視し、従来の枠組みにとらわれないアプローチを提供します。企業や組織が新しいアイデアを生み出し、問題に効果的に対処するための手法として広く活用されています。例えば、人事労務の領域でも、従業員のニーズや組織の課題に対してデザイン思考を適用することで、より効果的な解決策を見つけることが期待されています。

まとめ

キャリアアップと創造力は密接に関連しており、創造力はキャリアアップにおいて重要なスキルとなります。そして、創造力(クリエイティビティ)を引き出すには、デザインシンキング(デザイン思考)の力が有効と言われています。
今回は、キャリアアップと創造力の関係、創造力を引き出すデザインシンキング(デザイン思考)の力、デザインシンキングとはなにか、について整理しました。

当メディア管理人
じょう

大学卒業後、日系の経理部員からキャリアをスタートし、欧米、台湾など主に外資系にて転職を経験。その間、マネージャーからCFOへと着実にキャリアアップを実現。
 定年後、会社設立し定年ぼっち起業。キャリアアップ経験、人事部ではなく採用部門側として700人以上の経歴確認や300人以上の採用面接の経験、求職側と採用側の両方の経験などを活かしたキャリアアップ支援を実施中。また、中小企業診断士、ITコーディネーター、ファイナンシャル・プランナーなどの資格を活かした個人のライフ・バリュー・アップをサポート中。2024年5月国家資格キャリアコンサルタント登録。
 このサイトでは、「キャリア=ライフ・バリュー」と捉え、「自分らしくキャリアアップをしながら、ライフバリューアップを目指している人に向けてのコンシェルジュ」を目指して、情報を発信中。

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