どうする定年後!いまから副業で不安解消

定年後

 定年後の不安で最も多いのがお金。その不安を解消し、その他の不安(社会的孤立感や自己アイデンティティの喪失など)も解消できる一石二鳥の対応策、副業。現役時代から少しづつ、できれば複数の稼ぐ口を体験、準備しておくことで定年後の不安はかなり解消されます。
 今回は副業が推奨される背景、準備手順、注意点、具体例について整理しました。人生100年時代を迎え政府も積極的に推奨している副業。現役時代から積極的に取り組ん行きましょう。

日本政府も勧める副業、その理由とは?

日本政府が副業を進める理由は、さまざまな社会的、経済的な課題や機会に対応するために副業を奨励する必要性に基づいています。
参考サイト:首相官邸HP 成長戦略ポータルサイト:新しい働き方の定着
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/portal/new_workstyle/index.html
 
以下はその主な理由です:

  1. 労働市場の活性化: 副業を奨励することにより、労働市場が活性化し、雇用機会が増加する可能性があります。特に、副業を通じて新しいスキルを習得し、多様なキャリアパスを探ることができるため、働き手の多様性と選択肢が増えるでしょう。
  2. 経済的安定: 副業を行うことで、個人や家庭の経済的安定感が向上する可能性があります。追加の収入源が生まれることで、生計を立てるためのリスクが分散し、生活の質が向上するかもしれません。
    私の事例:定年後のお金の心配を減らすために私は取り組み始めました。
  3. 労働者のスキル向上: 副業を進めることは、個人が新しいスキルを習得し、キャリアの成長を促進する機会を提供します。このようなスキルの向上は、将来の仕事において競争力を高める役割を果たします。
  4. 財政健全性: 副業が普及することで、国の財政にも利益がもたらされる可能性があります。副業による追加の所得が税収の増加につながり、社会福祉プログラムや公共サービスの維持に寄与することが期待されます。
  5. イノベーションと経済成長: 副業を通じて、新しいアイデアやビジネスが育成され、経済成長を促進する可能性があります。個人や小規模な起業家が新たなプロジェクトを始め、イノベーションを推進することができます。

日本政府は、これらの理由を考慮して、成長戦略の一環としても副業を奨励し、制度を整備しています。一方で、副業を進める際には、適切な規制や労働条件の確保など、労働者と企業の権益を守る取り決めも重要なので、関連した法整備も進められているようです。

副業を始めるための準備ステップ

  1. 目標設定: 最初に、副業から何を達成したいのかを明確にしましょう。追加の収入を得るためですか、新しいスキルを磨くためですか、趣味を活かして収益を得たいですか。目標を設定することで、どの方向に進むべきかを決定できます。
  2. スキルと趣味の評価: 自身のスキルや趣味をリストアップしましょう。何が得意で、何に情熱を持っているかを考えることが重要です。副業はあなたが楽しめるものであるほど、成功しやすくなります。
  3. 副業のアイデアの考案: スキルや趣味を活かすための副業アイデアを考えます。例えば、フリーランスのライターやデザイナー、オンライン教育、コンサルティング、アフィリエイトマーケティングなどが考えられます。
  4. 市場調査: アイデアを実行する前に、市場調査を行いましょう。競合他社はどれくらいいるのか、需要はあるのか、どのような収益モデルが適しているかなどを調査します。
    ただ、よほどの大きなビジネス分野で無い限り、あまり気にしなくとも良いかもしれません。
  5. 法的な準備: 副業には法的な規制や税金の問題が関わってくることがあります。地域や業界によって異なるため、適切な許認可や税金の手続きを行うことが重要です。
  6. プランニング: 副業をメインの仕事と調整するためのスケジュールを作成し、リソースを計画しましょう。時間管理が特に重要です。
  7. マーケティングと宣伝: 副業の宣伝やマーケティング戦略を立てます。ウェブサイトの作成、ソーシャルメディアの活用、ネットワーキングなどを検討しましょう。
  8. 試行と修正: 副業を開始したら、状況に応じて試行錯誤し、改善していくことが重要です。フィードバックを受け入れ、成長し続けましょう。
  9. 財務管理: 収入と支出をトラッキングし、副業の収益を効果的に管理しましょう。また、貯金や投資の計画も考えることが大切です。年間20万円以上の収入が見込まれる場合は、税務申告が必要になります。適切に準備しましょう。
  10. バランスの取り方: 副業と本業、個人生活のバランスを取ることが難しい場合もあるため、適切なバランスを見つけることが成功の鍵です。

副業は新しい挑戦であり、努力と忍耐が必要です。しかし、計画的なアプローチと継続的な努力を通じて、追加の収入源や新しいスキルの習得に成功することができます。

副業を始める際の注意点

副業を始める際には、注意深く計画し、リスクを最小限に抑えるためにいくつかの重要な注意点を考慮することが重要です。以下は副業を始める際の注意点です:

  1. 法的な規制の確認: 副業を始める前に、地域や業界に関する法的な規制を確認しましょう。特に、所得税、消費税、事業許可、ライセンスなどについて理解し、適切な手続きを行ってください。確定申告の必要性の有無など収入に応じて対応が必要です。
  2. 雇用契約との調整: 本業と副業を両立させるために、雇用契約や会社の規則を確認し、副業が禁止されていないか、競合しないかを確認しましょう。雇用主に副業の計画を伝えることも必要かもしれません。
    参考:厚生労働省 副業・兼業について
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html
  3. 時間とリソースの管理: 副業を両立させるために、時間とエネルギーを効果的に管理することが必要です。スケジュールを作成し、副業と本業、個人生活のバランスを取りましょう。
  4. 財務プランニング: 副業の収益や経費を管理するプランを立てましょう。予算を設定し、貯金や投資を考えることで、財政の安定を保つことができます。
  5. マーケット調査: 副業のアイデアを実行する前に、市場調査を行いましょう。需要があるかどうか、競合がどれくらいいるかを確認し、事業の成功の可能性を評価しましょう。
  6. マーケティングとブランディング: 副業を成功させるために、効果的なマーケティング戦略を立てましょう。ウェブサイトの作成、ソーシャルメディアの活用、ネットワーキングなどが役立つでしょう。
  7. フリーランス契約の確立: 副業としてフリーランスとして活動する場合、クライアントとの契約を適切に管理しましょう。契約内容、料金、納期などを明確に定めることが重要です。
  8. 継続的な学習: 副業を成功させるために、新しいスキルや知識の習得を忘れずに行いましょう。業界の変化やトレンドに対応する能力が大切です。
  9. 保険とリスク管理: 副業のリスクを管理するために、保険について考慮しましょう。特に、ビジネスリスクをカバーする保険があるかどうかを確認しましょう。
  10. 定期的な評価: 副業の進捗を定期的に評価し、必要に応じて戦略を調整しましょう。フィードバックを受け入れ、成長し続けることが成功の鍵です。

副業は新しい挑戦であり、計画的なアプローチと継続的な努力が必要です。注意深く考慮し、リスクを最小限に抑えつつ、自身の目標を達成できるように取り組みましょう。

初めての副業 具体例

初めての副業を選ぶ際には、自身のスキル、趣味、時間の制約などを考慮し、リスクを最小限に抑えつつ収益を得られるものを選ぶことが重要です。以下は初めての副業として適したいくつかの具体的なアイデアです:

  1. フリーランスライティング: 文章を書くのが得意であれば、フリーランスのライティングが適しています。記事、ブログポスト、ウェブコンテンツ、広告文案など、クライアントのニーズに合わせて執筆することができます。
  2. グラフィックデザイン: グラフィックデザインのスキルがある場合、ロゴデザイン、ウェブデザイン、広告素材の制作など、デザイン関連の仕事を受注できます。
  3. オンライン教育: ある特定のスキルや知識に詳しい場合、オンライン教育プラットフォームを活用してコースやチュートリアルを提供することができます。例えば、言語教育、プログラミング、料理などの分野が考えられます。
  4. アフィリエイトマーケティング: ウェブサイトやブログを運営し、アフィリエイトプログラムを活用して商品やサービスを紹介し、紹介料を得ることができます。
    私の事例:Webマーケティングのスクールで学び、アフィリエイトも挑戦しました。長続きしなかったので自分には向かないと体験できました。失敗体験も大切だと思います。ただ、そのときに学んだスキルは時々生かされています。
  5. コンサルティング: 自身の専門知識や経験を活かして、コンサルティングサービスを提供することができます。経営、マーケティング、人事、ITなど、さまざまな分野でコンサルティングが求められています。
    私の事例:中小企業診断士やファイナンシャルプランナーの保有資格を活用して起業やマネープランのコンサルティング活動を現役時代から少しづつ経験をしていきました。経験しないとわからないこと(例えば自身のスキル不足など)が学べてとても良い経験でした。
  6. フリーランスの翻訳者: 複数の言語に堪能であれば、フリーランスの翻訳者として仕事を受注できます。文書、ウェブサイト、ビジネスコミュニケーションの翻訳などが考えられます。
    私の事例:英語が比較的得意な分野でしたので、産業翻訳についてスクールで学び、実際に翻訳会社の試験を受け何社か合格し、仕事を受注しました。
  7. ウェブ開発: ウェブ開発のスキルを持っている場合、ウェブサイトの制作やカスタマイズ、ウェブアプリケーションの開発など、IT関連の仕事を受注できます。

副業を選ぶ際には、自分の強みや興味を最大限に活かし、需要があるかどうかを確認しましょう。また、ライセンスや許可が必要な場合があるため、地域の法規制を確認することも忘れないでください。

まとめ

 定年後の不安の解消できる一石二鳥の対応策、副業。現役時代から少しづつ、できれば複数の稼ぐ口を体験、準備しておくことで定年後の不安はかなり解消されます。
 今回は副業が推奨される背景、準備手順、注意点、具体例について整理しました。
「いつやるの、今でしょう!」(苦笑い)と経験者である私は痛切に感じます。まずは体験し、自分にあった副業を探すことがスタートです。

当メディア管理人
じょう

大学卒業後、日系の経理部員からキャリアをスタートし、欧米、台湾など主に外資系にて転職を経験。その間、マネージャーからCFOへと着実にキャリアアップを実現。
 定年後、会社設立し定年ぼっち起業。キャリアアップ経験、人事部ではなく採用部門側として700人以上の経歴確認や300人以上の採用面接の経験、求職側と採用側の両方の経験などを活かしたキャリアアップ支援を実施中。また、中小企業診断士、ITコーディネーター、ファイナンシャル・プランナーなどの資格を活かした個人のライフ・バリュー・アップをサポート中。2024年5月国家資格キャリアコンサルタント登録。
 このサイトでは、「キャリア=ライフ・バリュー」と捉え、「自分らしくキャリアアップをしながら、ライフバリューアップを目指している人に向けてのコンシェルジュ」を目指して、情報を発信中。

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