50代・60代になると、これまでの人生とは少し違う問いが生まれてきます。
「これからの人生、何を楽しみに生きていけばいいのだろうか」
「定年後はどんな生活を送りたいのだろうか」
長年、仕事や家庭の責任を中心に生きてきた人ほど、こうした問いに直面することがあります。
これまでの人生では、会社の目標や家庭の事情が人生の方向を決めることが多かったかもしれません。しかし、50代・60代からの人生は、自分の意思で選択できる時間が増える時期でもあります。
そのときに重要になるのが 「50代・60代 生きがい」というテーマです。
生きがいとは、特別な成功や大きな夢である必要はありません。
日常の中で
・楽しいと感じること
・誰かの役に立つこと
・自分らしいと感じること
こうした小さな喜びの積み重ねが、生きがいにつながります。
その第一歩としておすすめしたいのが 「やりたいことリスト」を作ることです。
頭の中にある思いを書き出すことで、これからの人生の方向性が見えてきます。
本記事では、50代・60代の生きがいを見つける考え方と、やりたいことリストの具体的な作り方を紹介します。
なぜ50代・60代になると「生きがい」が重要になるのか
50代・60代は人生の大きな転換期です。
生きがいを考える必要が出てくる理由には、いくつかの背景があります。
役割の変化
多くの人にとって、仕事は社会との大きな接点でした。
しかし定年退職や役職定年を迎えると、社会との関わり方が変わります。
それまで当たり前だった
・肩書き
・責任
・人間関係
が大きく変化するのです。
このとき、新しい役割や楽しみがないと、喪失感を感じることもあります。
自由時間の増加
子育てが一段落し、仕事の負担も軽くなると、自由時間が増えます。
これはとても良いことですが、一方で
「時間はあるのに、何をすればいいかわからない」
という状態になる人も少なくありません。
人生100年時代
現在、日本は世界有数の長寿社会です。
内閣府の「高齢社会白書」によると、日本では高齢化が急速に進んでおり、長く健康に生活する時代になっています。
参考:
内閣府「高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/html/zenbun/index.html
つまり60歳以降でも、20年以上の人生が続く可能性があります。
だからこそ、50代・60代の段階で「生きがい」を考えることが重要になるのです。
身近な例
ある企業で長年管理職として働いていた方が、退職後に地域の少年サッカーチームのコーチを始めました。
「会社の役職はなくなったが、子どもたちの成長を見ることが今の生きがい」と話していました。
生きがいを見つける第一歩「やりたいことリスト」
「やりたいことリスト」とは、その名の通り 人生でやってみたいことを書き出したリストです。
多くの人は「やりたいことがない」と言います。
しかし実際には、心の中には小さな願望がたくさんあります。
例えば次のようなものです。
・行ってみたい場所
・挑戦してみたい趣味
・学んでみたいこと
・社会に役立つ活動
これらを書き出すだけで、自分の人生の方向性が見えてきます。
やりたいことリストの作り方
おすすめは次の3つのステップです。
①制限を考えずに書く
お金や時間を考えずに自由に書きます。
・北海道を旅行する
・陶芸を始める
・外国語を勉強する
・地域活動に参加する
など、思いつくまま書いてみましょう。
②最低30個書く
10個程度では表面的な願望しか出てきません。
30個以上書くと、本当にやりたいことが見えてきます。
③できそうなことから始める
大きな夢よりも、小さな行動が大切です。
「いつか海外旅行」より
「来月、近くの温泉に行く」
といった形で、すぐに実行できることから始めましょう。
身近な例
60歳の男性が、昔好きだった写真撮影を再開しました。
最初は近所の公園を撮影するだけでしたが、やがて写真サークルに参加し、新しい友人も増えました。
50代・60代の生きがいを見つけるヒント
やりたいことリストを書く際、次の3つの視点が役立ちます。
好きなことから考える
若い頃に好きだったことを思い出してみましょう。
・旅行
・歴史
・料理
・ガーデニング
・DIY
など、昔興味があったことが、生きがいにつながることがあります。
身近な例
歴史好きの方が史跡巡りを始めたことをきっかけに、地域の歴史ガイドボランティアとして活動するようになったケースがあります。
人の役に立つ活動をする
人は誰かの役に立つとき、大きな充実感を感じます。
例えば
・地域活動
・ボランティア
・子ども支援
・外国人支援
などです。
内閣府の調査でも、高齢者の社会参加は生活満足度と関係があると報告されています。
身近な例
定年後に地域の図書館で読み聞かせボランティアを始めた方がいます。
「子どもたちの笑顔を見ることが毎週の楽しみ」と話していました。
学び直しをする
50代・60代は「学び直し」にも適した時期です。
大学の公開講座やオンライン講座など、社会人の学びの機会は増えています。
参考:
文部科学省「社会人の学び直し」
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/manabinaoshi/index.htm
社会人向け学び直しポータル
https://manapass.mext.go.jp/
新しい知識を学ぶことは、脳の刺激にもなり、新しい人間関係にもつながります。
身近な例
退職後に大学の公開講座で心理学を学び始めた方がいます。
学びが楽しくなり、地域の相談活動にも関わるようになりました。
まとめ
50代・60代は、人生の終盤ではなく 新しい人生のスタート地点です。
仕事中心だった生活から、自分の価値観を大切にした生き方へとシフトする時期でもあります。
そのときに役立つのが **「やりたいことリスト」**です。
やりたいことを書き出すことで
・自分が本当に好きなこと
・これからの人生で大切にしたいこと
・次に行動すべきこと
が見えてきます。
「50代・60代 生きがい」は、必ずしも大きな夢である必要はありません。
日常の中の小さな楽しみや、人とのつながりの中に見つかることも多いものです。
まずは紙とペンを用意して、
あなたの「やりたいことリスト」を書いてみてください。
その一歩が、これからの人生を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
セカンドライフのヒントになる映画・本
最後に、50代・60代の生き方を考えるヒントになる映画や本をいくつか紹介します。
『マイ・インターン(The Intern)』(映画)
70歳の男性がシニアインターンとして企業に入り、新しい人生を歩み始める物語です。
年齢に関係なく挑戦できること、人とのつながりの大切さを感じさせてくれる作品です。
『最高の人生の見つけ方(The Bucket List)』(映画)
余命宣告を受けた二人の男性が「やりたいことリスト」を作り、人生最後の旅に出るストーリーです。
人生で本当に大切なものは何かを考えさせてくれる名作です。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(本)
人生100年時代の生き方を示した世界的ベストセラーです。
これからの時代は、教育・仕事・引退という三段階の人生ではなく、何度も学び直しながら生きる時代だと説いています。
映画や本は、人生の新しい視点を与えてくれることがあります。
もし「やりたいことが思いつかない」と感じている方は、こうした作品に触れてみるのも一つの方法です。
そこから、あなた自身の 「やりたいことリスト」 が生まれるかもしれません。

