転職におけるキャリアチェンジの成功例と失敗例のそれぞれ５つの事例、自身のキャリアチェンジ経験談をご紹介します。
成功例
１：エンジニアからプロジェクトマネージャーへの転身
技術スキルを活かし、エンジニアからプロジェクトマネージャーへキャリアチェンジした例です。エンジニアとして培ったプロジェクト管理の知識やスケジュール管理の経験が役立ち、リーダーシップやコミュニケーション能力を磨くことで、チームを効率的にまとめることができました。
２：販売職からデジタルマーケティングへの挑戦
小売業界での販売職からデジタルマーケティングの世界に進んだ例です。接客経験をもとに顧客心理を理解するスキルを活かし、SNSマーケティングの基礎を独学で学びながらスキルを高めました。結果として、ターゲットユーザーへの効果的なアプローチが可能となり、売上向上に貢献しました。
３：経理からデータサイエンティストへの転身
経理経験を活かし、データを用いてビジネスインサイトを導き出すデータサイエンティストに転職した例です。財務データ分析のスキルが役立ち、PythonやSQLを学ぶことでスムーズに新しい職種に移行できました。
４：教師から人事採用担当者への移行
教育業界での経験をもとに、人事採用担当者にキャリアチェンジした例です。教師としてのコミュニケーション能力と面接技術を活かし、新卒採用や研修の企画で成果を上げ、企業の新人育成に貢献しました。
５：グラフィックデザイナーからUI/UXデザイナーへの転身
グラフィックデザインの知識を基盤に、アプリやウェブサイトのUI/UXデザインへとキャリアチェンジした例です。デザインツールやユーザー調査の手法を学び、ユーザーの視点を考慮した使いやすいデザインを提供できるようになりました。
失敗例
１：営業からITエンジニアへの転職に失敗
営業職からITエンジニアに転職を試みましたが、技術的なスキルの不足や勉強時間の確保が難しく、プロジェクトに十分な貢献ができず、早期退職を余儀なくされました。技術面での基礎が足りないまま挑戦したことが失敗の原因でした。
２：サービス業から事務職への転身に失敗
サービス業での経験を活かし、安定した事務職に転職したものの、対人コミュニケーションの多い職場からデスクワーク中心の仕事に馴染めず、モチベーションが低下。結果として、思っていたキャリアとは違うと感じ、短期間で離職に至りました。
３：フリーランスから企業のマーケティング職への転職に失敗
フリーランスのライターから企業のマーケティング職に転職しましたが、チームでの働き方に馴染めず、指示通りに動くのが苦手で成果が上がりませんでした。独立した働き方に慣れすぎていたため、企業でのチームワークが合わなかったことが要因です。
4：現場作業からデスクワークへの転職での適応失敗
現場作業の経験を活かして管理職に挑戦しましたが、書類作成やデータ入力といったデスクワークが苦手で、業務効率が悪く評価も下がってしまいました。現場でのスキルとオフィスワークのスキルの違いが原因でした。
5：クリエイティブ職から経営職への転職失敗
クリエイティブ職としてのキャリアを活かし、経営層に挑戦しましたが、リーダーシップやマネジメント経験が不足していたため、プロジェクトが滞ることが増え、最終的には業績不振のため退職を余儀なくされました。
体験談
私は３０代半ばのころに経理職からITコンサルタントにキャリアチェンジをしたことがあります。
きっかけは、その当時の勤務先でERPシステム（基幹システム）導入プロジェクトに参画し、成功を収めた経験です。その時に会計分野のチームリーダーを務め、システム導入の面白さを体験しました。
その経験を生かしERP導入支援を主な事業とするIT会社へITコンサルタントとして転職し、様々な企業様にERPシステムの導入支援を行いました。その間に経営（中小企業診断士はすでに保有）とITがわかる人材としての資格（ITコーディネーター）も新たに取得し、「業務とシステム導入の両方がわかる」ことが、その後の自身のスキルの一つとして、大きな強みになりました。
４年ほどITコンサルタントを務め、ERPシステム導入ができる経理マネージャーを探していた半導体企業にスカウトされて次のステップアップへと進むことができました。そして、その会社でのERPシステム導入は自身がプロジェクトマネージャーになり、大きな成功を収め、貴重な経験、業務実績となりました。
