定年後(リタイアメント後)のセカンドキャリアに悩んでいるあなた、何をしたら良いか整理されていますか?
今回は定年後セカンドキャリアの成功に向けた準備を始めるためのステップやポイントについて整理しました。
いつ頃から準備を始めたら良いか、オススメ
セカンドキャリアの準備は、リタイアメント前から始めることがおすすめです。リタイアメント後の計画を立てるのに時間がかかる場合があるため、余裕を持つことが大切です。
一般的に、リタイアメント前の数年から計画を立て始めるのが良いでしょう。早くて45歳から遅くとも55歳には準備を始めることをオススメします。(私の場合50歳くらいから本格的に準備を開始しました)
例えば、最近では勤務先にて役職定年や定年延長むけ研修、45歳くらいからのキャリア研修などが開催されることが多いと思います。それらの研修をきっかけとして、大事なのは他人事ではなく自分ごとそして捉え、準備をスタートするのにはとても良いタイミングです。
何を準備したら良いか
セカンドキャリアの成功のために以下の点に注意しましょう:
- 自己評価: 自分の強み、弱み、趣味、関心、価値観を評価しましょう。
- スキルと経験: 自分のスキルや職歴を見直し、新しいキャリアに必要なスキルを特定します。
- 新たなスキルの習得: 不足しているスキルを習得するためのトレーニングや教育を受けることを考慮します。
- マーケットリサーチ: セカンドキャリアの市場トレンドや需要を調査し、求人情報を確認します。
- ネットワーク構築: 関連業界や分野の専門家とのコネクションを築くことを検討します。
参考サイト高齢・障害・求職者雇用支援機構より
中高齢者の就業継続意識を高めるには?(定年前の準備支援)
https://www.jeed.go.jp/elderly/research/enterprise/hints7.html
準備のステップや手順
- 目標設定: リタイアメント後の目標や希望を明確にしましょう。新しいキャリアで何を達成したいのか、どのようなライフスタイルを望むのかを考えます。
- 自己評価: 自分自身を評価しましょう。自分の趣味や関心を考慮に入れ、それを基に新しいキャリアの選択を検討しましょう。何に情熱を持っているのかを考えることが重要です。
また、自分らしくとはなにか?自分自身に向き合うことにより、自分の強み、趣味、関心、スキル、価値観などが再評価できます。これらを考慮に入れることは、新しいセカンドキャリアの方向性を見つけるのに役立ちます。 - スキルの習得: 必要なスキルや資格を取得するための学習計画を立てましょう。不足しているスキルを習得するためのトレーニングを受けます。
- ネットワーク構築: 新しいセカンドキャリアをスタートさせる際、適切なコネクションを築くことが重要です。業界の専門家や同僚とのネットワークを構築し、アドバイスやサポートを受けましょう。
- マーケットリサーチ: 新しいキャリアやビジネスアイデアが市場で需要があるかどうかを調査しましょう。競合状況や市場トレンドを把握します。
- フィナンシャルプラン(財務計画): セカンドキャリアにかかる費用やリタイアメントの経済的な安定性を確認します。リタイアメントの財務計画を見直し、新しいキャリアに必要な資金を確保するためのプランを策定しましょう。
- フレキシビリティの確保: セカンドキャリアは通常、フレキシビリティが求められます。柔軟な労働条件や時間スケジュールを確保できるかどうかを考慮します。
- ステップバイステップの計画:セカンドキャリアの実現計画をステップバイステップ(段階的に一歩一歩)で立てましょう。短期目標と長期目標を設定し、進捗を確認しながら調整していきます。
- リスク管理:セカンドキャリアにはリスクが伴うことがあります。計画的にリスクを管理し、必要に応じて調整する柔軟性を持つことが大切です。
参考サイト(財務計画)人事院:定年後の生活設計
https://www.jinji.go.jp/shogai-sekkei/hituyou/2-2.html
必ず準備すべきこと
セカンドキャリアに向けて特に準備する必要がある項目は、上記の中で、自己評価、スキルの習得、ネットワーク構築、マーケットリサーチ、フィナンシャルプランです。
できれば準備したほうが良いこと
- 計画立案(プランニング) できるだけ早めにセカンドキャリアのアイデアや計画を明確にし、新しいキャリアへの移行に向けてプロジェクトやアクティビティを始めることがおすすめです。時間をかけて計画を練り、実行の余地を持たせましょう。
- プロのアドバイス キャリアコンサルタントやフィナンシャル・プランナーなどの専門家からアドバイスを受けることも役立ちます。専門家はリタイアメント後のキャリア移行に関する客観的なアドバイスを提供できるからです。
私の事例:58歳の時、ファイナンシャルプランナーの方に定年後のライフプランについて相談しました。自身もFP資格を持っているので、自分なりにライフプランは作成していましたが、それが正しいのか?客観的な意見も確認したく相談。結果として60歳から仮に収入がなくとも生活していけるという診断結果が出たので、定年退職してセカンドキャリアに挑戦する決心がつきました。
失敗しないために準備すべきこと
失敗を避けるために、計画的に行動し、リスクを管理しましょう。専門家やアドバイザーからアドバイスを受け、リタイアメント後のキャリア移行に向けて適切な支援を受けることが大切です。
セカンドキャリアの準備は個人によって異なりますが、計画的かつ注意深く進めることで、リタイアメント後の新しいキャリアを楽しみながら成功に導くことができます。
定年後セカンドキャリアの具体例
- ボランティアと非営利活動:
- リタイアメント後、多くの人が社会貢献や非営利活動に参加することを選びます。例えば、ボランティア団体や地域のコミュニティセンターでボランティア活動を行い、教育、環境、健康などの分野で役割を果たすことがあります。このような活動は、新たな自身の役割や社会貢献を実現するのに役立ちます。
私の事例:外国人児童に日本語を教える、視覚障害者向けの音訳ボランティアなどに挑戦しています。
- リタイアメント後、多くの人が社会貢献や非営利活動に参加することを選びます。例えば、ボランティア団体や地域のコミュニティセンターでボランティア活動を行い、教育、環境、健康などの分野で役割を果たすことがあります。このような活動は、新たな自身の役割や社会貢献を実現するのに役立ちます。
- コンサルタントまたはフリーランス:
- リタイアメント後、自身の専門知識や経験を生かしてコンサルタントやフリーランスとして働く選択肢があります。例えば、元の職業の専門知識を提供し、企業やクライアントにコンサルティングサービスを提供することができます。これにより、フレキシブルなスケジュールやプロジェクトに取り組むことが可能となります。
私の事例:自身のスキル(中小企業診断士やファイナンシャルプランナーなど)や経験を活かしてコンサルティング会社を設立、運営しています。
- リタイアメント後、自身の専門知識や経験を生かしてコンサルタントやフリーランスとして働く選択肢があります。例えば、元の職業の専門知識を提供し、企業やクライアントにコンサルティングサービスを提供することができます。これにより、フレキシブルなスケジュールやプロジェクトに取り組むことが可能となります。
- 趣味や芸術活動:
- リタイアメント後、趣味や芸術に没頭し、それをセカンドキャリアに転換する人も多くいます。例えば、絵画、音楽、写真、手工芸、料理、ガーデニングなど、個人の情熱や趣味を収益を生み出す活動に変えることができます。アーティストとして展示会を開催したり、オンラインで作品を販売することが考えられます。
私の事例:55歳位からより家庭菜園に挑戦。現在も楽しみながら続けています。収穫物の調理にも挑戦してます。また、今まであまりできなかった楽器演奏にもトライしたいと考えています。
- リタイアメント後、趣味や芸術に没頭し、それをセカンドキャリアに転換する人も多くいます。例えば、絵画、音楽、写真、手工芸、料理、ガーデニングなど、個人の情熱や趣味を収益を生み出す活動に変えることができます。アーティストとして展示会を開催したり、オンラインで作品を販売することが考えられます。
これらの具体的な例は、セカンドキャリアの幅広い可能性を示しています。セカンドキャリアの選択は個人の関心や目標に合わせてカスタマイズできるため、自身のライフスタイルや情熱に合ったものを見つけることが大切です。セカンドキャリアは、リタイアメント後に新たな目標や喜びを見つける素晴らしい機会となることが多いです。
まとめ
定年後(リタイアメント後)のセカンドキャリアについて準備を開始するのは、遅くても55歳がオススメです。なぜなら、リタイアメント後の計画を立てるのに時間がかかる場合があるため、余裕を持つことが大切だからです。
理想のセカンドキャリアに備え、早めに計画を立て、準備をし、その計画をプロに相談することにより安心してセカンドキャリアを迎えられることができると思います。「安心して」というのが非常に重要だと、私自身が実践して、とても痛感しています。