セカンドキャリアとは?キャリアチェンジへの道

セカンドキャリア

セカンドキャリアは何を意味するのでしょうか?
まず、セカンドキャリアとはなにか?キャリア転換、リタイアメント後、パラレルキャリア(二足のわらじ)などなど、セカンドキャリアの内容とその魅力について探ります。
 そして、今回はセカンドキャリアの一つ「キャリアの転換(キャリアチェンジ)の重要ポイント」について整理しました。

セカンドキャリアとは?

セカンドキャリア(Second Career)とは、一般的に、個人が最初の職業やキャリアを終えた後に新しい職業やキャリアに取り組むことを指す言葉です。この概念にはさまざまな意味が含まれており、次のような多様な側面があります。

  1. キャリアの転換(キャリアチェンジ): セカンドキャリアは、以前の職業やキャリアから異なる分野や業界に転身することを指すことが多いです。たとえば、銀行員から作家、エンジニアから教育者への転職などがセカンドキャリアの例として挙げられます。このような転職は、個人の興味や情熱に従って新たな方向に進むことを意味します。
    (例えば、半沢直樹や下町ロケットで有名な、銀行員から作家へ転身された池井戸潤さん。映画化された小説「いのちの停車場」などで知られる作家の南杏子さん。 出版社勤務から30代で医師に転身し、さらに50代で小説家へ。)
    私の事例:上記のお二人には遠く及びませんが、私も財務経理分野からキャリアをスタートしましたが、途中ITコンサルタントにキャリア転換(キャリアチェンジ)をしたことがあります。その経験が、その後のCFOへのキャリアアップに非常にいい経験・スキル習得になりました。キャリアチェンジの場合、前職と関連性のある分野への転換が、その後のキャリアアップに結びつくと実体験した次第です。
  2. リタイアメント後の活動: セカンドキャリアは、定年退職後に新たなキャリアや仕事を追求する場合にも使用されます。多くの人は、リタイアメント後に新しい仕事やプロジェクトに取り組むことで、経済的な安定性や精神的な満足感を維持しようとします。
    私の事例:60歳で定年退職し、今は一人起業し会社経営者。ぼっち起業経営者です。全てが自分で意思決定ができる環境にあり、とても満足しています。
  3. パラレルキャリア(二足のわらじ): 一部の人々は、現在の仕事とは異なる分野で副業や副収入を追求し、セカンドキャリアとしてそれを発展させることがあります。これにより、新しいスキルや趣味を追求することができ、将来的には主要なキャリアに転換する可能性もあります。
    例えば、銀行員から歌手になり、しばらく二足のわらじで活躍されていた小椋佳さんはとても有名ですね。
    私の事例:現役時代よりセカンドキャリアに備え資産形成を進め、副収入を得ることに様々試みてきました。失敗もありましたが、今も継続していることもあり、また、自分にあったことなどもわかり、とてもいい経験でした。現在は、政府も副業を推奨している人生100年時代。副業に取り組むか取り組まないかで、セカンドキャリアを考えている人にとっては、大きな差ができると感じています。
  4. 社会的貢献: セカンドキャリアは、社会的な使命感やボランティア活動を強調することもあります。一部の人々は、リタイアメント後に非営利団体で働いたり、地域社会に貢献する仕事に専念したりします。
    私の事例:退職後、外国人児童に日本語を教える、視覚障害者のための音訳ボランティアなどにも挑戦しています。自由な時間ができたからこそ、取り組めることだと思っています。
  5. スキルの継続的な発展: セカンドキャリアは、スキルや知識を継続的に発展させる手段としても利用されます。人々は新しいスキルを習得し、専門的なトレーニングを受けて、競争力を維持し、職業的な成長を追求します。
    私の事例:現在、国家資格キャリアコンサルタントの資格取得を目指して勉強中です。継続的なスキル習得も大切だと思います。

セカンドキャリアの概念は、個人のライフステージや目標に合わせて異なる形を取ることがあり、その多様性が豊かなキャリアパスを可能にします。重要なのは、個人が自身の情熱や価値観に従い、新しいキャリアを探求することで、満足度と達成感を見つけることができるという点です。

セカンドキャリアの魅力

セカンドキャリアは多くの人にとって魅力的な選択となる理由があります。以下に、セカンドキャリアの魅力的な利点を説明します:

  1. 情熱と充足感: セカンドキャリアは、個人が本当に興味を持ち、情熱を抱く分野で働く機会を提供します。これにより、仕事が楽しみで充実感を感じることができ、日々の生活に意味をもたらします。
  2. 新たな挑戦: セカンドキャリアは新たな挑戦を受け入れる機会を提供し、成長と発展を促進します。以前のキャリアから異なる分野に進むことで、新しいスキルを習得し、課題に対処するための創造的な方法を見つけることができます。
  3. 経済的安定性: セカンドキャリアは、リタイアメント後に収入を維持するための方法として役立ちます。定年退職後に新しい仕事に取り組むことで、経済的な安定性を保ち、生活水準を維持することができます。
  4. 社会的貢献: セカンドキャリアは、社会的な使命感や貢献を追求する機会を提供します。非営利団体で働いたり、ボランティア活動に参加したりすることで、社会や地域社会に貢献することができます。
  5. スキルと知識の転用: セカンドキャリアでは、以前の経験やスキルを新しい分野で転用することができます。これにより、幅広い知識と専門知識を組み合わせ、独自のアプローチを開発できます。
  6. 新たな人間関係: 新しいキャリアへの転身は、新しい人間関係を築く機会を提供します。異なる業界や分野での仕事に従事することで、異なるバックグラウンドや視点を持つ人々と交流することができます。
  7. ライフバランス: セカンドキャリアは、ライフバランスを重視する人にとって魅力的です。自分の興味に合わせたスケジュールや働き方を選び、仕事とプライベートの調和を取りやすくなります。

セカンドキャリアは、新たな可能性を追求するための素晴らしい機会を提供し、個人の成長と満足度を高めることができます。また、幅広い経験や知識を持つ人々にとって、より豊かな人生を築く手段として重要な役割を果たします。

キャリアチェンジの重要ポイント

キャリアチェンジは重要な一歩であり、成功するためにいくつかの重要なポイントを考慮することが必要です。以下に、キャリアチェンジの際に考慮すべき重要なポイントをいくつか整理しました。

  1. 目標設定: 新しいキャリアに移行する前に、自分の目標を明確にしましょう。どのような職業に進みたいのか、どのようなスキルや経験を積みたいのかを明確にし、それを実現するための計画を立てます。キャリアプランだけでなく、ライフプランはとても重要です。
  2. 自己評価: 自分の強みや弱みを正確に評価しましょう。過去の経験、スキル、資格、関心を考慮に入れて、新しいキャリアにどのように適応できるかを考えます。
  3. スキルの習得: 新しいキャリアに必要なスキルを習得するための計画を立てましょう。スキルの習得には時間と努力がかかることがありますが、トレーニング、教育、独学などを通じてスキルを向上させる方法を探しましょう。
  4. ネットワーク構築: キャリアチェンジの際、新しい業界や職場でのネットワークを構築することが重要です。業界関連のイベントに参加し、プロのコンタクトを作りましょう。LinkedInなどのプロフェッショナルネットワークを活用するのも良い方法です。また、SNSでの情報発信も良い方法だと思います。例えばFacebookなどには様々なグループがあるので、関心のある分野に参加することも良いと思います。
  5. アドバイスの受け入れ: キャリアチェンジの際、キャリアコンサルタントなどの専門家や経験豊富な人からアドバイスを受けることは非常に有益です。キャリアコンサルタント、メンター、元同僚などからのアドバイスを受け入れて、戦略を洗練させましょう。
  6. リサーチと情報収集: 新しいキャリアについての情報を収集し、市場トレンドや求人情報を調査しましょう。これにより、適切な職種や企業を特定しやすくなります。
  7. 資金計画: キャリアチェンジには費用がかかることがあります。新しいスキルの習得や教育、ライフスタイルの変更に備えて、資金計画を立てましょう。キャリア形成と資産形成はとても関連性があると私は感じます。
  8. リスク管理: キャリアチェンジはリスクを伴うことがあります。失業期間や初期の給与の減少など、リスクに備えた計画を立てることが大切です。
  9. 着実な進捗チェック: キャリアチェンジの進捗を定期的に評価しましょう。設定した目標に向かって進んでいるかどうかを確認し、必要に応じて戦略を調整しましょう。
  10. 持続的な学習: キャリアチェンジ後も、継続的な学習とスキルの向上を忘れずに行いましょう。変化する環境に適応できるようにするために、常に新しいことを学び続けることが大切です。政府も学び直し(リスキリング)については様々な施策を講じています。積極的に情報収集して活用していきましょう。
    私の事例:現在私が通っている国家資格キャリアコンサルタント養成講座も教育訓練給付対象ですので、それを活用しています。事前手続きなどがあるので、時間に余裕を持って準備することが大切です。私は現役時代にこの制度をもっと活用すればよかったと、とても今後悔しています。参考サイト:厚生労働省 教育訓練給付制度https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
厚生労働省 教育訓練給付制度より抜粋

キャリアチェンジは大きな決断であり、計画的に行動することが成功への鍵です。自分自身を知り、目標を設定し、リソースを活用し、持続的な努力を続けることで、新しいキャリアへのスムーズな移行が可能になります。

まとめ

セカンドキャリアの概念は、個人のライフステージや目標に合わせて異なる形を取ることがあり、その多様性が豊かなキャリアパス(キャリアの道)を可能にします。
セカンドキャリアには、キャリアチェンジ、リタイアメント後、パラレルキャリア(二足のわらじ)など様々なパターンがあります。自分にあったセカンドキャリアタイプはどれか?考えてみることがとても大切です。
今回はセカンドキャリアの一つ、キャリアの転換(キャリアチェンジ)について整理してみました。

当メディア管理人
じょう

大学卒業後、日系の経理部員からキャリアをスタートし、欧米、台湾など主に外資系にて転職を経験。その間、マネージャーからCFOへと着実にキャリアアップを実現。
 定年後、会社設立し定年ぼっち起業。キャリアアップ経験、人事部ではなく採用部門側として700人以上の経歴確認や300人以上の採用面接の経験、求職側と採用側の両方の経験などを活かしたキャリアアップ支援を実施中。また、中小企業診断士、ITコーディネーター、ファイナンシャル・プランナーなどの資格を活かした個人のライフ・バリュー・アップをサポート中。2024年5月国家資格キャリアコンサルタント登録。
 このサイトでは、「キャリア=ライフ・バリュー」と捉え、「自分らしくキャリアアップをしながら、ライフバリューアップを目指している人に向けてのコンシェルジュ」を目指して、情報を発信中。

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