【転職】転職先が決められない、悩んだ時にすべきこと

転職

キャリアアップのため転職活動をしてきたが、いざ候補先が絞れてくると悩むことがある。2社内定、どちらが良いか?本当に転職していいのかな?転職先で上手くやっていけるかな・・・などなど。活動中は転職という目的に向かって無我夢中だったけど、決断を迫られる頃になると不安の虫が現れる。そんな時、まず何をしたらよいか・・・。また、相談相手としてキャリアコンサルタントについてもご紹介。

転職について悩んだときにまずすべきこと

複数内定が得られそう、今の会社をやめていいの?などなど、悩んだときには、もう一度冷静に立ち止まり以下のステップに沿うと効果的です。転職について悩んだときにまずすべきことをステップバイステップでお伝えします。これらのステップを通じて、より明確な方向性を見つけ、自信を持って転職の決断ができるようになると幸いです。可能なステップをまずはやってみましょう!

1. 自己分析

自己分析を行うことで、自分自身の価値観や目標、強みと弱みを理解します。以下の方法を試してみてください: 自身の価値観がわからない、強み弱みって言われても?という方は厚生労働省が運営している職業情報提供サイトjob tag(ジョブタグ)にある職業興味検査、価値観検査、自分の弱み強みの分析などがお役立ちツールが無料で利用できるので、とても参考になります。
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/PersonalUse

  • キャリアゴールの確認: 長期的なキャリア目標を明確にしましょう。自分がどこに向かいたいのか、何を達成したいのかを考えます。
  • 価値観の確認: 仕事において何を最も重視するかをリストアップします。例えば、成長機会、給与、ワークライフバランス、企業文化などです。
  • スキルと経験の棚卸し: 自分のスキル、経験、実績をリスト化し、どのように活かせるかを考えます。

2. 目標と優先順位の設定

自己分析をもとに、転職の目標と優先順位を設定します。

  • 必須条件と希望条件のリスト: 転職先に求める必須条件と希望条件をリストアップし、優先順位をつけます。
  • 短期・中期・長期目標: 短期的(1年以内)、中期的(1-3年)、長期的(3年以上)の目標を設定し、それぞれに向けてどのようなステップが必要かを考えます。

3. 情報収集

次に、興味のある業界や企業について情報収集を行います。

  • 企業研究: 各企業のウェブサイト、口コミサイト、ニュース記事などを通じて、企業のミッション、ビジョン、文化、財務状況、業績などを調べます。
  • 業界研究: 業界全体のトレンドや将来性、主要なプレーヤーを把握します。
  • ネットワーキング: 業界内の知人や同僚、LinkedInなどのプロフェッショナルネットワークを活用して情報を集めます。

4. 自己検証

収集した情報をもとに、自己分析と照らし合わせながら自己検証を行います。

  • 適性の確認: 自分のスキルや価値観が候補企業に合っているかを再確認します。
  • ギャップの認識: 必要なスキルや経験に不足がある場合、どのように補うかを考えます。

5. プロコンリストの作成

各転職先のメリットとデメリット(プロコンリスト)を作成し、視覚的に比較します。

  • リスト化: 各企業のメリット(プロ)とデメリット(コン)をリスト化します。
  • 重み付け: 各項目に対して自分にとっての重要度を考え、重み付けを行います。

6. 直感を信じる

情報と分析だけでなく、自分の直感も大切にしましょう。

  • フィーリングの確認: 面接や企業訪問の際に感じた印象や雰囲気を思い出し、自分がどれだけその企業で働くことに対して前向きかを考えます。

7. 第三者の意見を聞く

信頼できる第三者(キャリアコンサルタント、メンター、友人、家族など)に相談して、客観的な意見を聞きます。

  • フィードバックの収集: 自分の考えやリストを共有し、フィードバックをもらいます。
  • アドバイスの活用: 第三者の意見を参考にして、自分の考えをさらに深めます。

8. 小さな行動を始める

決断を下す前に、小さな行動を始めてみます。

  • 業界イベントやセミナーへの参加: 興味のある業界や企業に関するイベントやセミナーに参加し、直接話を聞く機会を作ります。
  • インフォーマルなミーティング: 企業の社員とカジュアルに話す機会を作り、現場のリアルな声を聞きます。

9. 仮決定とテスト

一度仮決定をしてみて、その決定がどれだけ自分にフィットするかを確認します。

  • シナリオを想像: その企業で働く自分を想像し、どれだけ納得しているかを考えます。
  • フィット感のテスト: 可能なら、短期間のインターンやプロジェクト参加などで、実際に働く環境をテストします。

まとめ

転職について悩んだときは、自己分析、目標設定、情報収集、自己検証、プロコンリスト作成、直感の確認、第三者の意見、仮決定とテストというステップを踏むことで、より明確で納得のいく決断をすることができます。これらのステップを通じて、自分にとって最適な転職先を見つけることができるでしょう。

比較をするときのポイント

上記と少し内容が重なることがありますが(表現は変えましたが)、プロコンリスト(メリット・デメリットを比較する)作成の際に、いくつかの重要なポイントを考慮することが役立ちます。以下に、比較を行うためのステップと視点を示します。可能な項目だけでもリストアップすることで冷静になれます:

1. 価値観と目標の確認

自分の価値観や長期的なキャリア目標と一致するかどうかを考えることが重要です。次の質問を自問してみてください:

  • どんな仕事の内容や役割に価値を感じるか?
  • 5年後、10年後に達成したい目標は何か?
  • どちらの会社がその目標達成により近づけるか?

2. 会社の文化と雰囲気

企業文化や職場の雰囲気が自分に合うかどうかも重要な要素です。次の点を比較しましょう:

  • 会社のミッションやビジョンは自分に共感できるか?
  • どんなチームやリーダーと働くことになるのか?
  • ワークライフバランスはどうか?

3. 成長機会

キャリアの成長やスキルの習得の機会がどれだけあるかも考慮します:

  • どちらの会社が自分のスキルや知識を伸ばせるか?
  • 昇進やキャリアアップのチャンスはどちらが多いか?
  • 教育や研修プログラムは充実しているか?

4. 報酬と福利厚生

給与や福利厚生も重要な判断材料です:

  • 基本給やボーナスはどちらが良いか?
  • 福利厚生(健康保険、退職金制度、有給休暇など)はどうか?
  • 通勤費やリモートワークの可能性など、生活の質に影響する要素はどうか?

5. 仕事の安定性

会社の将来性や安定性もチェックしましょう:

  • 会社の財務状況や業界での地位はどうか?
  • 過去の業績や成長性はどうか?
  • どちらの会社がより安定しているか?

6. ワークライフバランス

仕事とプライベートのバランスも重要です:

  • 労働時間や残業の有無はどうか?
  • リモートワークやフレックスタイム制度など柔軟な働き方が可能か?

7. 決断のプロセス

上記のポイントをリストアップし、両社を比較表にまとめてみましょう。各項目に対して点数をつけると、視覚的に判断しやすくなります。

最終決定

最終的には、自分の直感も大切です。全ての情報を考慮した上で、自分がどちらの会社でより幸せに働けるか、自分の心に問いかけてみてください。

このように、総合的に判断して、自分にとって最良の選択をすることが大切です。どちらの選択も一長一短がある場合、最も重要視するポイントに基づいて決断すると良いでしょう。

第三者の意見を聞く

第1章7で、「7.第三者の意見を聞く」と記載しました。その中でも信頼できる第3者として国家資格キャリアコンサルタント(私も資格登録済)についてご紹介します。

転職先を決める際にキャリアコンサルタントに相談するのは非常に有益な選択です。キャリアコンサルタントは専門的な知識と経験を持っており、客観的な視点からアドバイスを提供してくれるため、あなたの意思決定をサポートすることができます。以下に、キャリアコンサルタントに相談する利点をいくつか挙げます:

1. 客観的なアドバイス

キャリアコンサルタントは第三者としての立場からアドバイスを提供してくれます。感情や先入観に左右されず、冷静で客観的な意見を聞くことができます。

2. 専門知識と経験

コンサルタントは多くの転職事例を扱ってきており、業界のトレンドや企業の内部事情について詳しく知っています。あなたのキャリア目標や市場価値についての洞察を提供してくれます。

3. 自己分析の支援

コンサルタントは自己分析を手助けし、あなたの強みや弱み、価値観、長期的なキャリア目標を明確にする手助けをしてくれます。これにより、どちらの転職先があなたにとってより適しているかを判断しやすくなります。

4. 選択肢の整理

多くの情報を整理し、重要なポイントに焦点を当てる手助けをしてくれます。これにより、あなたの優先順位を明確にし、選択肢を比較する際の基準を提供してくれます。

5. 転職活動のサポート

履歴書の作成や面接の準備、交渉の戦略など、具体的な転職活動のサポートも受けられます。これにより、自信を持って転職活動を進めることができます。

6. 長期的なキャリア形成

一時的な判断ではなく、長期的なキャリア形成を見据えたアドバイスを受けることができます。これは、転職先選びだけでなく、今後のキャリア全体に対しても有益です。

相談する際のポイント

  • 目的を明確にする: どのような点で悩んでいるのか、具体的に相談したいポイントを整理しておくと効果的です。
  • 信頼できるコンサルタントを選ぶ: コンサルタントの経歴や実績を確認し、信頼できる専門家を選びましょう。

キャリアコンサルタントに相談することで、あなたの決断を支える強力なサポートが得られるでしょう。自分一人で悩むよりも、専門的なアドバイスを活用して、より良い選択をするための情報と自信を得ることができます。

国家資格キャリアコンサルタントとは?

国家資格キャリアコンサルタントについてより詳しくご紹介します。キャリアや転職について悩んだら、相談相手の一つの選択肢として、考えてみてください。

キャリアコンサルタントは、働く人々の職業生活の支援を行う専門家で、キャリア形成や職業選択の助言を行います。国家資格として認定されることで、その信頼性と専門性が保証されています。

国家資格キャリアコンサルタントの概要

1. 資格の取得方法

キャリアコンサルタント国家資格を取得するためには、以下のステップを踏む必要があります。

  1. 養成講習の受講: 厚生労働省が認定するキャリアコンサルタント養成講習を修了する。
  2. 試験の受験: 養成講習修了後、国家試験を受験する。試験は、学科試験(筆記試験)と実技試験(論述試験および面接試験)の2部構成です。
  3. 資格の登録: 試験に合格した後、所定の手続きを経て資格を登録することで、正式にキャリアコンサルタントとして認定されます。

2. 試験内容

  • 学科試験: キャリアコンサルティングに関する基礎知識や理論、法律などについて問われます。
  • 実技試験: 論述試験と面接試験があり、実際の相談場面での対応力や問題解決能力が評価されます。

3. 更新制度

キャリアコンサルタント資格は5年ごとに更新が必要です。更新の際には、一定の研修を受けることが求められます。これにより、常に最新の知識と技術を持っていることが確認されます。

キャリアコンサルタントの役割と業務

キャリアコンサルタントの主な役割は、以下の通りです。

  • キャリアプランの作成支援: 個々のニーズに応じたキャリアプランの策定をサポートします。
  • 職業適性の評価: 個人の適性や能力、興味に基づいて最適な職業選択を支援します。
  • 転職や就職のサポート: 履歴書の書き方、面接の準備、効果的な転職活動の方法などを支援します。
  • 職場での問題解決支援: 職場での人間関係や仕事の進め方に関する相談に応じ、解決策をサポートします。
  • キャリア教育: 学校や企業でキャリア教育のプログラムを実施し、職業意識の醸成やスキルアップを支援します。

キャリアコンサルタントの重要性

キャリアコンサルタントの存在は、以下のような理由で重要です。

  • 個人の成長支援: 個々のキャリア形成をサポートすることで、仕事に対する満足度や生産性を向上させることができます。
  • 企業の発展: 従業員のキャリア支援を行うことで、企業全体の業績向上や人材定着率の改善に貢献します。
  • 社会全体の安定: 労働市場の流動性を高め、失業問題の解決や労働力の最適配置を支援します。

キャリアコンサルタントの活用方法

転職やキャリアチェンジを考えている人、現職でのキャリアアップを目指している人は、キャリアコンサルタントの助言を受けることで、より効果的な戦略を立てることができます。企業側も、従業員のキャリア支援を通じて、人材の育成と定着を図ることができます。

キャリアコンサルタントの国家資格は、信頼性と専門性を保証するものであり、個人や企業のキャリア支援において重要な役割を果たしています。資格を持つコンサルタントを活用することで、キャリアの課題解決に向けた具体的で効果的な支援を受けることが可能です。

キャリアで悩んだときの相談相手としてぜひご活用ください。

当メディア管理人
じょう

大学卒業後、日系の経理部員からキャリアをスタートし、欧米、台湾など主に外資系にて転職を経験。その間、マネージャーからCFOへと着実にキャリアアップを実現。
 定年後、会社設立し定年ぼっち起業。キャリアアップ経験、人事部ではなく採用部門側として700人以上の経歴確認や300人以上の採用面接の経験、求職側と採用側の両方の経験などを活かしたキャリアアップ支援を実施中。また、中小企業診断士、ITコーディネーター、ファイナンシャル・プランナーなどの資格を活かした個人のライフ・バリュー・アップをサポート中。2024年5月国家資格キャリアコンサルタント登録。
 このサイトでは、「キャリア=ライフ・バリュー」と捉え、「自分らしくキャリアアップをしながら、ライフバリューアップを目指している人に向けてのコンシェルジュ」を目指して、情報を発信中。

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